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「母さんはあきらめが悪いから、なかなか出てこられんかったとさ」。/1948年8月9日、長崎。助産婦をして暮らす伸子(吉永小百合)の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二(二宮和也)がひょっこり現れる。伸子は呆然とした。その日浩二の墓の前で「あの子は一瞬の間に消えてしまったの。もうあきらめるわ」と言ったばかりだったのだ。「あんたは元気?」そう伸子が尋ねると、浩二は腹を抱えて笑い出した。「元気なわけなかろう。僕はもう死んでるんだよ。母さん、相変わらずおとぼけやね」。その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになった。二人は、楽しかった思い出話から他愛もないことまでたくさんの話をするが、一番の関心は、医学生だった浩二の恋人・町子(黒木華)のことだった。結婚の約束をしていた浩二を突然失ってしまい、心の行き場もないまま、この3年ずっと伸子を気にかけてくれる優しい娘だった。「浩二、もし町子に好きな人が現れたら、あなたは諦めるしかないのよ。だって、あなたはもうこの世の人じゃなかやろ。あの子の幸せも考えなきゃね」。伸子の言葉に、浩二は顔色を変えて抗議する。「嫌だ!そんなの嫌だ。町子には僕しかおらん!」わかっているけれど、どうしても自分の死を受け入れることができない浩二。伸子はそんな息子が抱きしめたいほど愛しかった。ふたりで過ごす時間は特別なものだった。奇妙だったけれど、喜びに満ちていた。その幸せは永遠に続くようにみえたが――。